駿河山正（本名　山梨正一）山正氏は、昭和３０年ぐらいから盆栽歴を有し、 樹のための鉢作りには盆栽の実践を通じた経験が生かされてきた。 静岡市在住の作家で昭和３５年からは蒔絵師として活躍する傍で、 卓越した特技を反映する鉢作りをはじめたのは、５０歳に至ってのことであった。 作品は手作りだけに器型も豊富であるが、 何よりも彫刻の技を用いて龍、蟹、蛙、牡丹など浮彫りが、細かく非常に素晴らしい。 盆栽鉢以外は２０年ぐらい前から作り出している。 同型の鉢で、同じ絵柄はあまり無い。本人の拘りだと思います。